軽自動車とコンパクトカーの維持費を比較|年間・5年間でいくら違う?

軽自動車とコンパクトカーでは、年間の維持費にどのくらいの差が出るのでしょうか。 軽自動車の代表例としてホンダ N-BOXのFF・NA車、コンパクトカーの代表例としてトヨタ ヤリスの1.5Lガソリン・2WD車を取り上げます。 年間走行距離を10,000kmとして計算すると、税金・自賠責保険・自動車重量税・燃料代を合計した基本部分では、N-BOXのほうが年間約2.6万~3.5万円、5年間で約12.8万~17.3万円安くなる試算です。
この記事の確認日:2026年6月22日 N-BOXとヤリスは比較のための代表例です。実際の燃費、車両重量、価格、自動車重量税はグレードや装備、登録時期、エコカー減税の適用状況などで変わります。掲載している数値は確認日時点の目安としてご覧ください。
カーラボメモ

軽自動車とコンパクトカーは、税金だけでなく使い方でも差が出ます。

目次

軽自動車とコンパクトカーの比較条件

項目 N-BOX ヤリス
車の区分 軽自動車 普通乗用車
代表モデル FF・NA車 1.5Lガソリン・2WD車
使用目的 自家用
年間走行距離 10,000km
燃料 レギュラーガソリン
ガソリン単価 169.7円/L
WLTCモード燃費 21.6km/L前後 20.3km/L前後
所有期間 1年間・5年間
WLTCモード燃費は国が定めた試験条件で測定された数値です。渋滞、気温、エアコンの使用、荷物の量、運転方法などによって、実際の燃費は変わります。

車そのものにかかる基本維持費と、人や地域で変わる費用

車の維持費を比較するときは、次の2つを分けて考えることが重要です。

車そのものにかかる基本維持費

  • 軽自動車税または自動車税
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険
  • 車検の基本料金や検査手数料
  • 定期点検・オイル交換などの整備費
  • 燃料代
  • タイヤや消耗品の交換費用

人や地域、使い方によって変わる費用

  • 任意保険
  • 駐車場代
  • 高速道路料金
  • 車両価格
  • ローン金利
  • スタッドレスタイヤや保管費用
  • 洗車、コーティング、アクセサリー代
この記事の年間・5年間比較では、まず金額を同じ基準で比べられる税金、自賠責保険、自動車重量税、燃料代を基本費用として計算します。 任意保険、駐車場代、高速道路料金、車両価格、ローンは、契約者や地域による差が大きいため基本維持費の合計から除外しています。

年間維持費を比較すると約2.6万~3.5万円の差

費用項目 N-BOX ヤリス 年間差
軽自動車税・自動車税 10,800円 30,500円 19,700円
自動車重量税 年平均 2,500~4,100円 5,000~12,300円 900~9,800円
自賠責保険 年平均 8,770円 8,825円 55円
燃料代 78,565円 83,596円 5,031円
年間合計 100,635~102,235円 127,921~135,221円 25,686~34,586円
同じ基準で比べられる基本費用だけで見ると、N-BOXは年間約10.1万~10.2万円、ヤリスは年間約12.8万~13.5万円です。 年間の差は約25,700~34,600円となり、主な要因は軽自動車税と自動車税の違いです。 なお、自動車重量税はエコカー減税の対象状況、車両重量、初度登録・初度検査からの経過年数で変わります。そのため、ここでは2026年5月1日以降の税額表を参考に幅を持たせています。 新車購入時や初回車検時の自動車重量税は、エコカー減税や登録時期によって免税・減税となる場合があります。正式な金額は販売店の見積書や車検時の税額照会で照合してください。 なお、ヤリスにはハイブリッドモデルもあります。ハイブリッドを選ぶと車両価格は上がりますが、WLTCモード燃費が大きく伸びるため、走行距離が多い人では燃料代がN-BOXより安くなる可能性があります。車両価格帯を同じ基準で比べられる1.5Lガソリン車を代表例にしています。

5年間では約12.8万~17.3万円の差

費用項目 N-BOX・5年間 ヤリス・5年間
軽自動車税・自動車税 54,000円 152,500円
自動車重量税 12,500~20,500円 25,000~61,500円
自賠責保険 43,850円 44,125円
燃料代 392,825円 417,980円
5年間合計 503,175~511,175円 639,605~676,105円
5年間では、N-BOXが約50.3万~51.1万円、ヤリスが約64.0万~67.6万円となりました。 差額は約128,400~172,900円です。 ただし、この表は各費用を年平均にして5倍した比較です。実際には自賠責保険や自動車重量税は車検時にまとめて支払い、車検の時期も新車と中古車で異なります。

軽自動車税と自動車税の差が最も大きい

N-BOXの自家用乗用軽自動車にかかる軽自動車税は、標準税率で年額10,800円です。 一方、1.5Lのヤリスにかかる自動車税は、2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車の場合、年額30,500円が基本です。 税額差は年間19,700円、5年間では98,500円になります。
期間 N-BOX ヤリス 差額
1年間 10,800円 30,500円 19,700円
5年間 54,000円 152,500円 98,500円
古い車では重課の対象になる場合があるため、中古車を購入するときは初度登録年月または初度検査年月も確認しましょう。 自動車税・軽自動車税を計算する

自動車重量税はグレードや減税状況で変わる

自動車重量税は、車検時などに支払う税金です。 軽自動車は車両重量による区分がありませんが、エコカーに該当するか、初度検査から13年または18年を経過しているかによって税額が変わります。 ヤリスはグレードやオプションによって車両重量が1,000kg以下または1,000kg超になる可能性があります。1,000kgを超えると、重量税の区分が「1.5トン以下」になるため注意が必要です。 2026年5月1日以降の継続検査時の税額表を基にすると、年平均の目安は次のようになります。
車種 2年分の目安 年平均
N-BOX 5,000~8,200円 2,500~4,100円
ヤリス 10,000~24,600円 5,000~12,300円
新車購入時の重量税やエコカー減税額は、購入するグレードと登録時期によって変わります。正確な金額は、見積書または国土交通省の重量税照会サービスで照合してください。

自賠責保険の差はほとんどない

自賠責保険は、すべての自動車に加入が義務付けられている保険です。 24か月契約の保険料は、N-BOXなどの軽自動車が17,540円、ヤリスなどの自家用乗用車が17,650円です。
車種 24か月 年平均
N-BOX 17,540円 8,770円
ヤリス 17,650円 8,825円
年間差は約55円、5年間でも約275円です。自賠責保険だけでは、軽自動車とコンパクトカーの維持費に大きな差は出ません。 沖縄県、離島などでは保険料が異なる場合があります。また、保険料率が改定された場合は金額も変わります。

燃料代の差は年間約5,000円

年間10,000km走行し、レギュラーガソリンを1Lあたり169.7円として計算します。

N-BOXの燃料代

10,000km ÷ 21.6km/L × 169.7円 = 約78,565円

ヤリスの燃料代

10,000km ÷ 20.3km/L × 169.7円 = 約83,596円
期間 N-BOX ヤリス 差額
1年間 78,565円 83,596円 5,031円
5年間 392,825円 417,980円 25,155円
今回の代表値ではN-BOXのほうが低燃費ですが、燃費はグレードによって異なります。また、実燃費がカタログ燃費より低くなれば、両車とも燃料代は高くなります。 走行距離と実燃費からガソリン代を計算する

車検費用は軽自動車のほうが安くなりやすい

一般に「車検費用」と呼ばれる金額には、次のような費用が含まれます。
  • 自賠責保険
  • 自動車重量税
  • 検査手数料
  • 車検基本料金
  • 点検・整備費用
  • 部品交換費用
このうち、自賠責保険と自動車重量税はすでに年間維持費の表に含めています。 車検基本料金、整備費用、部品代は、依頼する店舗や車の状態によって変わります。ディーラー車検、車検専門店、整備工場、ユーザー車検でも金額は異なるため、一律の金額で断定することはできません。 N-BOXはタイヤや部品が比較的小さいため費用を抑えやすい傾向がありますが、交換部品が多ければ軽自動車でも車検費用は高くなります。

タイヤ代はサイズとグレードで変わる

N-BOXは主に14インチまたは15インチ、ヤリスはグレードによって14インチから16インチ程度のタイヤが使用されます。 一般的にはタイヤが大きくなるほど価格も上がりやすいため、ヤリスの上位グレードや大径ホイール装着車では交換費用が高くなる可能性があります。 ただし、タイヤの価格はメーカー、性能、購入店舗、交換工賃によって大きく変わります。冬用タイヤが必要な地域では、スタッドレスタイヤ、ホイール、交換工賃、保管費用も考えておきましょう。

車検・整備・タイヤを含めた参考シミュレーション

車検や整備費用は車の状態で変わるため、ここでは比較用の積立額として次の金額を仮定します。
  • N-BOX:車検・点検・オイル類を年35,000円、タイヤ積立を年8,000円
  • ヤリス:車検・点検・オイル類を年40,000円、タイヤ積立を年10,000円
この金額は相場を保証するものではなく、維持費を考えるための便宜的な予算です。
期間 N-BOX ヤリス 差額
1年間 143,635~145,235円 177,921~185,221円 約32,700~41,600円
5年間 718,175~726,175円 889,605~926,105円 約163,400~207,900円
車検・整備・タイヤの予算まで含めると、今回の条件ではN-BOXのほうが5年間で約16万~21万円安くなる計算です。

任意保険は軽自動車が必ず安いとは限らない

任意保険料は、車の区分だけでなく、次の条件によって大きく変わります。
  • 運転者の年齢
  • 等級
  • 免許証の色
  • 年間走行距離
  • 使用目的
  • 運転者の範囲
  • 車両保険の有無
  • 補償内容
  • 型式別料率クラス
軽自動車だから必ず大幅に安くなるとは限りません。同じ補償条件で見積もりを取り、年間保険料を比較する必要があります。

高速料金は軽自動車が安くなる道路が多い

高速道路では、軽自動車と普通車で料金区分が分かれている道路が多く、N-BOXのほうが料金を抑えられる場合があります。 ただし、都市高速、一般有料道路、フェリー、定額区間などは独自の料金設定が行われることがあります。ETC割引の適用条件も含め、利用する道路ごとに照合してください。

車両価格はグレード選びで差が逆転する

2026年6月22日時点のメーカー希望小売価格を見ると、N-BOXシリーズは約173.9万円から、ヤリスの1.5Lガソリン・2WD車は約184.8万~230.1万円です。
車種 車両価格の目安
N-BOX 約1,739,100円から
ヤリス 1.5Lガソリン・2WD 約1,848,000~2,301,200円
価格はメーカー希望小売価格の目安であり、オプション、登録費用、税金、リサイクル料金、販売店の値引きなどは含みません。 N-BOXの上位グレードとヤリスの廉価グレードを比較すると、N-BOXのほうが高くなる場合もあります。維持費だけでなく、実際の支払総額で比較しましょう。

N-BOXとヤリスはどちらがおすすめ?

N-BOXが向いている人

  • 税金や日常の維持費をできるだけ抑えたい人
  • 近距離や街中での利用が中心の人
  • 背の高い室内やスライドドアを重視する人
  • 狭い駐車場や道路を利用することが多い人

ヤリスが向いている人

  • 高速道路や長距離を走る機会が多い人
  • 走行安定性や運転感覚を重視する人
  • 5人乗りを必要とする人
  • 軽自動車の規格にこだわらず選びたい人
年間維持費だけを優先するならN-BOXが有利です。一方で、乗車人数、走行性能、荷室の使い方、スライドドアの必要性などによって、適した車は変わります。

まとめ|維持費重視なら軽自動車が有利

N-BOXとヤリスを同じ走行条件で比較すると、税金・自賠責保険・自動車重量税・燃料代の基本部分では、N-BOXのほうが年間約2.6万~3.5万円安くなります。
  • N-BOXの基本維持費:年間約10.1万~10.2万円
  • ヤリスの基本維持費:年間約12.8万~13.5万円
  • 年間差:約2.6万~3.5万円
  • 5年間の差:約12.8万~17.3万円
車検・整備・タイヤの参考予算を含めると、5年間の差は約16万~21万円になる試算です。 ただし、任意保険、駐車場代、高速料金、車両価格、ローン金利を含めると、実際の総額は人によって大きく変わります。購入前には、自分の年間走行距離や駐車場代を入力して計算してみましょう。
カーラボメモ

N-BOXとヤリスのように車格が近くても、年間走行距離や買い方で総額は変わります。記事の試算を見たあと、自分の走行距離と購入予定額で再計算すると選びやすくなります。

よくある質問

軽自動車とコンパクトカーでは年間いくら違いますか?

今回のN-BOXとヤリスの条件では、税金、自賠責保険、自動車重量税、燃料代の合計で、年間約25,700~34,600円の差です。任意保険や駐車場代は含んでいません。

自賠責保険は軽自動車のほうが大幅に安いですか?

大きな差はありません。24か月契約では軽自動車が17,540円、自家用乗用車が17,650円で、差は110円です。

ヤリスの自動車重量税が幅のある表示なのはなぜですか?

グレードやオプションによって車両重量が1,000kg以下または1,000kg超になる可能性があるためです。エコカー減税の適用状況や初度登録からの経過年数によっても税額が変わります。

車両価格を含めてもN-BOXのほうが安いですか?

選ぶグレードによって変わります。N-BOXの上位グレードは、ヤリスの廉価グレードより高くなる場合があります。オプションや諸費用を含む実際の見積総額で比較してください。

参考情報

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この記事を書いた人

愛知県のいわゆる「トヨタ村」在住。普段は大手メーカーの本社で働きながら、車の維持費・税金・ローン・購入費用を初心者向けに発信しています。自身も輸入車のあるカーライフを楽しんでおり、公式情報や公的情報を確認しながら、車に詳しくない人でも判断しやすい内容を心がけています。

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